日本の山には、たくさんのスギが植えてあります。その多くは戦後に植えられた木々です。ちょうど木が水分を吸わない冬の時期に伐採します。
福島県富岡町での伐採風景。祖父の植えた木を家に使う
使用サイズよりも少し大きめ(150mm角の縦ログの場合は165mm程度)に荒挽きをします。乾燥すると木が縮むので少し大きめに挽いておくのです。余った辺材は他の板材などに製材して、無駄なく使用します。
地域の小さな工場における昔ながらの製材
荒挽きした木材
縦ログ構法においては、乾燥も工程上の重要なポイントです。十分に乾燥しなければ、材同士の隙間が大きくなってきてしまいます。人工乾燥機で14日間、含水率を10%近くまで落とす乾燥をします。
人工乾燥機の中に入れる
含水率のチェック。乾燥前(左)と乾燥後(右)
溝掘、ほぞ加工、気密性を保つシーリングテープ貼りなど、パネル化の前に縦ログ材の加工をします。
加工が終わったログ材
ほぞ加工。これも大工でよく使う道具を使う
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